リハビリテーション科
概要
平成18年4月から、脳血管疾患等リハビリテーションⅠ・運動器疾患リハビリテーションⅠを認定されております。
理学療法室として開設し30年が経過し、平成13年には作業療法を開設しております。
また、院内や地域の各部門と連携をとりながら、皆様の回復と社会復帰を目指します。
リハビリテーション科 基本方針
- 発症から在宅までの一貫性
地域の医療・福祉施設と良好な連携をとり、発症から在宅までの一貫した流れの中で、より早く、積極的な急性期・回復期のリハビリテーションを遂行します。 - チームアプローチ
各専門職が常に連絡をとりあい、綿密な計画に基づいたチームアプローチを実践し質の高いリハビリテーションを行います。 - 継続性
訪問リハビリテーションや退院後の継続的なリハビリテーション、住宅改修の相談、介護者への援助など直接的なリハビリテーションサービスを提供します。
スタッフ
- 理学療法士 15名
- 作業療法士 6名
- 訪問リハ 2名
- 助手 1名
対象疾患
- 整形外科疾患、脳血管障害、内科疾患、呼吸器疾患、小児疾患などが対象です。入院および外来ともに、整形外科疾患の特に脊椎、関節疾患が多いのが特徴です。
診療日
- 入院:月~土曜日(診療時間:8:30~17:15)
- 外来:月~金曜日(受付:8時30分~11時30分 完全予約制)
担当者の変更や時間の変更などありますが、なにとぞご理解・ご協力をお願いいたします。
ながわ元気アップ運動!
運動不足を解消しましょう
(新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛による生活不活発病の予防について)
- 外出が減り、「動かないこと(生活不活発)」により、体力の低下などが心配されます。
- そんな今だから、運動不足の解消のため、心身とも元気に過ごせるように、ご自宅でできる簡単で大切な運動をみなさまにお伝えします。
- ぜひ動画を見ながら一緒にやってみてください。
理学療法
医師の指示のもと運動療法や物理療法などの方法を用いて、身体機能回復を促す治療を行います。また、障害の予防および日常生活の基本的な動作能力の維持と改善を図ります。
疾患(特に整形外科術後)ごとにクリニカルパスを導入し、術前および術後早期から開始しております。痛みの緩和や筋力維持強化および歩行練習などを行いながら早期離床・早期退院を目指しています。
一人一人に適切かつ最善な治療を選択しています。
作業療法
作業療法とは、身体または精神に障害がある方に対し、機能訓練または作業活動を通し、生活の再構築を図ることを目的としています。
当院の作業療法の対象者は整形外科術後の患者様が多く、術後早期から日常生活場面を想定し、必要な動作、行ってはいけない動作の指導、自助具(生活の中での動きを助ける道具)の提供や動作遂行上での困難な点に対して練習を行っています。
必要にあわせて家屋調査も行っており、家屋での環境に合わせて動作方法の検討や、家屋改修など、生活を基盤としたアプローチを行っています。
また今年度から入浴シミュレーション装置と昇降キッチンを導入しています。機器を活用することにより、病棟や家庭に向けて入浴練習、手すり等の設定、家事動作の再獲得を目指した具体的な練習を行うことが可能となっています。その他、和室のスペースもとり入れており、床から立ち上がる、四つ這い位で移動するなどの練習も幅広く行っています。
作業療法室内にある入浴シミレーション装置 実践的な日常生活動作を獲得していきます
訪問リハビリテーション
- 理学療法士・作業療法士を配置し訪問リハビリテーションを行っています。自宅を訪問して心身機能の維持や回復を図ります。そして日常生活の自立を助けるために必要な理学療法・作業療法を提供していきます。また、地域の公民館などに赴き健康増進活動にも努めております。
- 具体的な内容
・入院、入所中のリハビリテーションから継続し、さらに在宅、住み慣れた環境において日常生活活動を
確実なものへと促していく
・療養中に生じた機能低下、能力低下に対する改善
・家屋改修や適切な福祉機器の導入、配置で生活空間と能力の拡大
・維持期の機能や能力維持
・慢性疼痛に対する疼痛の緩和
・地域での高齢者介護予防活動
などなど、その他臨機応変に対応します。 - 訪問リハビリテーションを利用していただくことで、御本人、家族がより充実した生活が送れるよう、協力できればと思っております。
依田窪老人保健施設いこい

国保依田窪病院に併設の依田窪老人保健施設「いこい」は、看護、介護、機能訓練などを必要とする利用者に適切なサービスを行い、自立を支援し、家庭生活への早期復帰を目指すとともに、在宅生活を支えることを目的とした施設です。
今年で開設10年が経過いたしました。入所、通所の利用者やご家族のために、どんなサービスを提供できるのか、日々試行錯誤しながら考え、行うことを心がけております。
リハビリテーションとは難しいもの、難しいものと思われがちですが、実は普段の生活がリハビリテーションの一環なのです。普段の生活をいかに心地よく過ごしていけるのか、とても大切な事です。そのために老人保健施設のリハビリテーションはあるものと考えております。