院長挨拶

国保依田窪病院 院長 三澤 弘道

 明けましておめでとうございます。

 昨年も新型コロナウイルスに始まり、新型コロナウイルスに翻弄された1年でした。特に秋以降の第8波では、この医療圏でも毎日数百人の陽性者が出る日が続きました。病院や高齢者施設ではクラスターが発生し、機能が大幅にダウンする事態になった施設も沢山ありました。こうした中で依田窪病院は2次医療圏内で最も多くの新型コロナ感染者を受け入れとともに、クラスター発生施設に認定看護師を派遣しました。一時は救急患者を受け入れるか、コロナ患者を受け入れるかの選択を迫られる程でしたが、上田保健福祉事務所や近隣の病院と連携しながら何とか乗り切ってきました。今年もウイズコロナが継続されることが予想され、柔軟な病院運営が必要となります。

  また、昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻により、石油や電気代が高騰し病院経営を圧迫しています。半導体不足により電子カルテの更新も2年間延長されましたが、年末に無事に第3世代に移行できました。これにより武石診療所と和田診療所がシステムを共有化して、この地域の医療連携レベルを上げることができました。患者さんにおかれましては、当初戸惑われることもあると思いますが、不明な点は遠慮なく職員に聞いていただきたいと思います。

 昨年は内科系の診療体制を充実させました。常勤内科医師5名、常勤総合診療科医師2名に加えて、信州大学第2内科の寄付講座の医師2名、小児科医師1名と、ここ30年で最も充実したと思われます。これにより、武石診療所の応援、新型コロナのワクチン接種、在宅医療の充実、外科系と内科系の連携の強化、病児保育の再開など、病院機能が一段と充実しました。更に認知症を合併する入院患者さんに対して、病棟内での多職種による新しい取り組みも始まっています。

 外科系では整形外科は6名体制となり、脊椎や手外科などの専門性の高い医療を継続して行ってきました。特に脊椎外科手術は、今年には累計で10,000件を超える見込みです。また、外科は一人体制ですが、高度機能病院と連携して治療に当たっています。

 6月には病院機能評価を受審し、認定されました。2024年度から始まる『医師の働き方改革』に対応できる体制や人事評価システムの変更に向けての準備も進めています。

 昨年の挨拶では、「寅年はこれから発展する前触れ(芽が出る)というような年になる」と書きましたが、そのことを実践できたと自負しております。今年は卯年です。兎にあやかって、跳ねる、つまり発展・向上する1年であって欲しいと思っています。私自身も病院長職をもう1年延長させていただくこととなりました。ウクライナ戦争が終結し、コロナ禍が落ち着いて、平穏な暮らしができる年になることを心からご祈念申し上げ、新年の挨拶とします。

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