脊椎センター
目次
脊椎センター長挨拶
脊椎センター長 滝沢 崇
医学博士
信州大学整形外科特任研究員
日本整形外科学会
・認定脊椎脊髄病医
・認定専門医
・脊椎内視鏡下手術
・技術認定医(2種)
日本脊椎脊髄病学会
・認定脊椎脊髄外科指導医
・認定専門医
日本低侵襲脊椎外科学会
・脊椎内視鏡専門
日本リハビリテーション医学会
日本骨折治療学会
中部日本整形外科災害外科学会
難病指定医
身体障害者福祉法15条指定医(肢体不自由)
令和5年4月1日付けで、依田窪病院脊椎センター長に就任しました滝沢崇(たきざわたかし)です。生まれも育ちも上田市(県立上田高校出身、群馬大学医学部医学科卒業、信州大学医学部医学科博士課程修了)で、医師になるまで支えて下さった地元上田市の皆様に感謝の気持ちをもって、整形外科の中でも特に脊椎という分野で依田窪地域だけではなく、長野県全体を支えたいと思っています。
さて、次年度で当脊椎センターは三澤病院長が設立してから20年が経過します。これまで当センターでは長野県内で最も多くの脊椎手術を手掛け、長野県全域からの紹介が絶えない施設へと成長・発展してきました。このバトンを引き継ぎ、成長を続け、より大きく地域貢献ができるよう頑張っていきたいと思っています。
当センターの手術実績は、ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響もほとんどなく、10年以上に渡り年間およそ400件行っており、令和5年4月の時点で総脊椎手術件数は9700件を超え、10000件まであと300件を切りました。これは当センターが組織として機能し、患者さんや他の医療機関の皆様からも信頼されてきた結果であると自負しています。行っている手術としては頚椎・胸椎・腰椎疾患、脊柱管狭窄症やヘルニアから脊柱変形、内視鏡手術とバリエーションは多岐に渡っております。今後も、脊椎疾患でお困りの患者さんの要望に更に応えるべく、年間500件の手術を行える体制とすることを目標にしております。
首・背中・腰の痛みだけでなく、上肢・下肢の痛み痺れ、筋力低下、立っている姿勢をとることが難しい、歩行が難しいという患者さんは当院整形外科を受診していただき、手術適応となった場合は当センターで受入をさせていただきます。今後ともよろしくお願い致します。
脊椎外科手術1万件達成記念式典・祝賀会を開催
2024年6月15日(土)に脊椎外科手術1万件達成記念式典および祝賀会を上田東急REIホテルにて開催いたしました。
当日は天候にも恵まれ、来賓・関係者約50名の方々にご臨席いただき、無事滞りなく終了しましたことをご報告申し上げます。併せて、誠に有り難いご祝辞、身に余るご芳志を賜り厚く御礼申し上げます。
式典では、主催者挨拶として依田窪医療福祉事務組合の羽田健一朗組合長(長和町長)より、あいさつを述べ、ご来賓祝辞として信州大学医学部運動機能学教室の髙橋淳教授様より、祝辞を賜りました。
また、三澤弘道名誉院長より、脊椎センター開設から1万件達成までの経緯などをお話しいただきあいさつを述べました。
式典の最後には、特別記念講演会として山梨大学大学院整形外科学講座の波呂浩孝教授様に「信大・浜松医科大・山梨大合同研究グループによる脊椎疾患の臨床研究」と題し、ご講演いただきました。
脊椎外科手術1万件達成について
令和6年1月17日(水)国保依田窪病院において、脊椎外科手術1万件達成に伴う記者会見を開催しました。
1986年に最初の1件を手掛けてからこれまでの間、患者様はもとより多くの皆様のご支援、ご協力をいただき達成の運びとなりましたことに感謝を申し上げます。
会見では、三澤弘道病院長より脊椎外科手術1万件達成についての報告が行われた後、滝沢崇脊椎センター長から「依田窪病院脊椎手術1万件までの軌跡」と題したプレゼンテーションが行われました。
- 脊椎外科手術1万件達成の記者会見が上田ケーブルビジョン様で放送されました。
「国民健康保険 依田窪病院 脊椎外科手術 1万件達成 長和町古町」(外部リンク)
治療実績
脊椎センターの手術実績
脊椎センターの患者数
脊椎内視鏡下手術
ヘルニコアによる腰椎椎間板ヘルニア治療
ヘルニコアによる治療について
治療概要
- 頚椎、胸椎、腰椎とも手術症例に対しては全例MRI、脊髄造影を行い、症例によっては椎間板造影、選択的神経根造影も施行している。こうした諸検査と患者様の年齢、職業、全身状態を総合的に判断して術式を選択。
- スパイナルインスツルメンテーションや生体材料も症例により使用。
- 脊椎脊髄腫瘍に対しては、顕微鏡視下手術や切除後脊椎再建を施行。
- 腰椎椎間板ヘルニアに対しては、内視鏡視下ヘルニア摘出術、経皮的髄核摘出術、開窓術、椎体固定術などを症例により使い分けています。
- 腰部脊柱管狭窄症の一部の症例にも内視鏡視下手術を開始し、分離症やすべり症にも低侵襲手術を行っています。
- 脊椎外傷に対しては、前方および後方とも手術を行っています。
- 脊椎外科手術患者同様に術後経過も定期的に行っています。
- その他骨切り術、関節鏡視下手術も積極的に行っています。
- 440㎡のリハビリテーション部に理学療法士16名、作業療法士6名の体制。
施設認定
脊椎疾患の診断と治療を習得する。1年間は腰椎手術など脊椎手術の基本的な操作の習得、2年目には頚椎および胸椎手術を含む技術の向上、その他、脊椎疾患の診断、治療(保存的、外科的)、難易度の高い手術の介助。近隣の信州大学以外の脊椎外科医師との症例検討、海外の手術見学なども可能。
●日本脊椎脊髄病学会クリニカルフェロー制度受け入れ施設
●日本脊椎脊髄病学会アドバンスコース登録施設
医療設備
- ヘリカルCT、MRI、超音波検査、無菌手術室、手術用顕微鏡、腰椎用内視鏡一式、
脊椎手術用超音波メス、腰椎低侵襲手術用X-tube一式